「ただ一人ってことはないんじゃないの?」なんて声が聞こえてきそうなタイトルですね。でも、意外なことにこれで合っているんですよ。

これに対しては「何人でも知ることはできるじゃない。現にたくさん知っている人がいるし…」という答が返ってきそうですね。

いいんです。ただ一人なんですよ、知ることができる人は。

では、それが誰なのか。

あなた自身です。

どうがんばっても、他人のことを知ることはできません。知っている人なんてたくさんいるよという人も、本当はその人のことを知っているわけではないのです。

先ほど説明したように、知らないものに意識は向けられません
もし、他人の中に見えたものに注意が向けられたとしたら、それをあなたは知っていることになります。
知ることができるのは自分自身のことだけでしたね。

したがって、

他人の中に見えるものはあなた自身なのです

これが、他人は自分の映し鏡だということです。

相手を通して自分の投影を見ているのです。
つまり、そこに映し出された自分の姿を見ているということです。

「いや、自分はあんなに嫌なやつではない」などと思いたくなることもあるでしょう。

でも、考えてみてください。

人がいちばん気にするのは自分自身のことです。
本当は他人がどうだって気になんかしないんですよ。

だって、この世にどれだけの人間がいますか?
いちいち気にしていられますか?

ということは、あなたが思うあんなに嫌なやつというのは、自分自身だということなのです。

自分にとっていちばん気になる自分自身が好ましくないから、気になってしまうわけです。